【当院の糖尿病再生医療の実例紹介⑥】FGM平均グルコース:200mg/dL→159mg/dLの改善のほか、各種数値が改善! | 東京でエクソソーム・再生医療・幹細胞治療なら青山レナセルクリニック    
カテゴリ:臨床例, 糖尿病治療

【当院の糖尿病再生医療の実例紹介⑥】FGM平均グルコース:200mg/dL→159mg/dLの改善のほか、各種数値が改善!

監修医

院長 麻沼卓弥 医師

日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会専門医。
2012年より東京女子医科大学病院糖尿病・代謝内科助教など歴任。
2022年1月、青山レナセルクリニック院長に就任。
幹細胞再生治療を通じ、国民病で万病の元である糖尿病の根治に取り組んでいる。

今回は、軽度糖尿病患者が再生医療によって回復の傾向を見せた臨床例を紹介します。

患者様情報

名前:I.T様
性別:男性
年齢:50代
身長:170cm
体重:62kg
BMI:約21.4kg/㎡
飲酒:有
喫煙:無
家族歴:不明

I.T様に対する麻沼院長の丁寧な初回カウンセリング

来院の経緯/背景

YouTubeで公開している糖尿病モニター動画にて当院を知っていただき、広島県在住のI.T様の妹様からご連絡をいただきました。

当時I.T様が糖尿病の治療を何も受けられていない状態を心配された妹様がご連絡をいただいたきっかけだったそうです。

※妹様がご覧になられたYouTubeの動画がこちら
<第1期モニター募集終了>【糖尿病再生医療】恐ろしい合併症を防ぐ最先端の幹細胞治療 – 「ASATAKU道場」モニター募集

治療開始後からの経過

40歳ごろに2型糖尿病を発症した患者様です。経口血糖降下薬(注1)の使用はなく、HbA1cは6.8~7.9%で推移。既往歴に関しては特記事項はありませんでした。

2023年4月4日に当院を受診され、脂肪採取を実施。また、同日に採血も行いましたが、インスリン分泌能は保たれており、合併症の症状も認められませんでした。

問診を行ったところ、飲酒量・機会が多く、リブレ(注2)での検査でも散発的に高血糖が認められました。
(参照:血糖値変動を見える化し糖尿病の日常の自己管理をサポートする「リブレ」

また、主食がカップ麺やうどんなど血糖上昇しやすい食事であり、間食(ポテトチップスなど)が多かったため、食事指導を行いました。加えて、飲酒量を減らすように指導しました。

そして、2回目の診察では、自己脂肪由来幹細胞(注3)(以下、幹細胞と表記)2億セル、培養上清(注4)20mlの持続静脈注射(以下、注射と表記)を実施。I.T様からは、寝付きの良さや、スッキリした感じがあったと感想をいただきました。さらに、3回目の診察では、幹細胞1億セル、培養上清の注射を、4回目の診察では幹細胞1億セル、培養上清の注射を行いました。

幹細胞を合計4億セル投与した後、同年9月8日の採血では、HbA1cが6.5%(−0.6%)、空腹時血糖が134mg/dL、GAが16.8%(−1.5%)、FGM(注5)平均グルコース値が159mg/dL(−41mg/dL)、推定HbA1c(注6)が7.1%(−0.8%)、TIR(注7)が74%(+29%)と、数値に改善が見られました。


(注1)経口血糖降下薬:2型糖尿病において血糖値を正常化させる目的で処方される内服薬の総称。
(注2)リブレ:血中のグルコース値を測定する装置。正式名称は「FreeStyleリブレ」
(注3)自己脂肪由来幹細胞:人間の脂肪の中にあり、間葉系幹細胞に属する幹細胞。 多分化能、自己複製能、免疫調整の機能があり、脂肪や血管などを作る。
(注4)培養上清:幹細胞を培養増殖するために利用した溶液の上澄み。
(注5)FGM:フラッシュグルコースモニタリング(FGM)の略。リブレを使用して、連続的に血糖値をモニタリングする方法。
(注6)HbA1c:赤血球内のヘモグロビンと血糖とが結びついた「糖化ヘモグロビン」が、血液中にどの程度存在しているのかの割合を示す指標。過去1~2ヶ月の数値が反映される。
(注7)TIR:FGMにおける血糖変動の範囲を70mg/dl〜180mg/dlに設定したときに、この範囲で血糖が推移している時間の割合。


I.T様には肥満状態もなく、インスリン抵抗性(注8)は著明ではないものの、経過観察中に運動量を増やしたとI.T様から報告があり、改善に寄与していることが考えられました。また、再生医療についての影響は、肥満状態ではないももの体重低下もしておらずカロリー制限や糖質制限による血糖改善効果ではなく、非肥満状態のインスリン抵抗性の改善も考えられました。


(注8)インスリン抵抗性:膵臓からインスリンが血中に分泌されているにもかかわらず、標的臓器のインスリンに対する感受性が低下し、その作用が鈍くなっている状態。インスリンの効き具合。


効果

I.T様の体感として、これまでは睡眠が浅く寝つきが悪かったが、治療開始後からは夜ぐっすり眠れるようになり朝の調子もとても良くなったと実感していただいております。

数値の変化

主な数値の変化

  • HbA1c:7.1%→6.5%(−0.6%
  • FGM平均グルコース:200mg/dL→159mg/dL(−41mg/dL
  • 推定HbA1c:7.9%→7.1%(−0.8%
  • TIR:45%→74%(+29%

その他の数値の変化

I.T様への今後のアドバイス

今回、幹細胞や培養上清による改善もあったと思いますが、運動量の増加も改善の一因であったと思います。

また飲酒量が多く、散発的な高血糖も認められているため、今後も節酒を心がけていただくと数値の改善が見込まれると思います。現在、内服は必要ないと思いますが、今後増悪時に適切なタイミングで経口血糖降下薬を使用するようにしましょう。

まとめ

今回は、糖尿病患者様の中でも比較的軽度の患者様の臨床例をご紹介しました。

軽度な糖尿病ということで治療方法が頭打ちになっており、日々の生活習慣の改善を心がけているものの数値改善がみられていない患者様でも、本記事でご紹介したような再生医療や生活習慣の改善による治療を複合的に取り入れることで改善されていく傾向もございます。

数値改善が見られることでより生活習慣を正す努力や、見直す良いきっかけになる患者様も多くいらっしゃいます。また人によって副次的な効果(毛量が増える、睡眠の質の向上など)を実感されることもございます。

今回ご紹介した患者様は皆様比較的若年で発症されており、このように治療方法が頭打ちになっていた状態のまま年齢を重ねると重症化してしまう可能性があったところでのターニングポイントとなった可能性のある臨床例となっております。

今回の例はあくまでも一例であり、治療効果には個人差があることを認識の上、糖尿病へのアプローチの一つとして、再生医療をご検討いただけますと幸いです。

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