患者様ご自身の耳の裏側の真皮層から線維芽細胞を抽出して増殖させ肌に移植することで、加齢により減少した線維芽細胞を補い、老化した線維芽細胞を活性化させ、ハリや弾力、潤いを産生する肌本来の活動そのものを蘇らせる治療です。
移植した線維芽細胞は真皮内に定着した後に、患者様ご自身の細胞としてコラーゲンの産生をはじめとする活動を続けるため、しわ・たるみ・クマ等の症状の根本的改善や老化の進行予防が期待できます。
患者様ご自身の耳の裏側の真皮層から線維芽細胞を抽出して増殖させ肌に移植することで、加齢により減少した線維芽細胞を補い、老化した線維芽細胞を活性化させ、ハリや弾力、潤いを産生する肌本来の活動そのものを蘇らせる治療です。
移植した線維芽細胞は真皮内に定着した後に、患者様ご自身の細胞としてコラーゲンの産生をはじめとする活動を続けるため、しわ・たるみ・クマ等の症状の根本的改善や老化の進行予防が期待できます。
老化や紫外線などのダメージにより少なくなってしまった線維芽細胞を培養して自身の真皮内に戻し入れることで、コラーゲン・エスラチン・ヒアルロン酸などの皮膚の弾性と潤いを維持する成分を産生させるいっぽう、古く硬くなった架橋を分解し、正常なコラーゲン代謝サイクルが復活します。
つまり、産生と分解の両方の機能を兼ね備えた新しい線維芽細胞を補充することで、自然な新陳代謝が生じ、細胞自身が自らシワやたるみを改善するという極めてシンプルな治療です。
紫外線や乾燥等のダメージが少なく、顔面に比べて格段に若い状態を維持している耳の裏側の組織から抽出した線維芽細胞を、当院内のCPCで約10,000倍以上に増殖させることにより、細胞が活性化され若返ります。
この活性度の高い線維芽細胞を、疲れて老化した細胞しか残っていない部位に大量に移植することにより、残存している細胞を含めた真皮全体が若返り、コラーゲン・エスラチン・ヒアルロン酸の活発な産生を通じて、自然に肌の再生を促します。
すなわち、老化や紫外線などのダメージにより少なくなってしまった線維芽細胞を培養して自身の真皮に戻し入れることにより、老化症状が起こる前(線維芽細胞が少なくなる前)の肌本来の状態に近づける効果があるのです。
患者様ご自身の皮膚から抽出した線維芽細胞を、ご自身の血液を用いて培養し、増殖・活性化させた状態で再び肌に戻しますので、人体・肌へのリスクおよびアレルギー反応の心配もなく、極めて安全性の高い治療法です。
本治療法は、米国では1990年代から普及しはじめ、効果と安全性面が立証されています。当院では、2011年に米国FDAの承認を受けており、有害事象の報告の無い真皮線維芽細胞製品「LAVIV」の培養方法と同一手法を採用しています。
米国では1990年頃より、にきびやしわなどに対して培養線維芽細胞移植が行われており、その効果が報告されています(Watson D et al, Arch Facial Plast Surg. 1:165-170, 1999)。また、米国で1999年までに行われた約1,500症例の臨床研究においては長期フォローの結果72%の有効性が示されている他、重度の副作用報告がない等、安全性の高い治療として知られており、2011年にIsolagen社(商品名 LavivTM)が米国医薬食品局(FDA)より真皮培養線維芽細胞製品(商品名 LavivTM)の承認を取得しています。実際の治療効果に関しては、顔面のしわを対象に、培養線維芽細胞移植後、最速で1ヶ月、通常3~6ヶ月で改善を認め、最長1年3ヶ月の経過観察で効果の発現を認め、また皮膚超音波断層検査では真皮層が密になっていたという報告があります。
1. 当院内のCPC(細胞培養加工施設)において、約10,000倍に増殖された患者様ご自身の線維芽細胞は、半永久的に品質を維持できる-196℃の液体窒素タンクで凍結保管され(「ストック細胞」)、治療の都度、一本ずつ解凍し、一回あたり5,000万個以上(※平準的な移植分量:5cc相当)を目安に培養して使用します。
※移植一回あたりの線維芽細胞数の培養においては、最低5,000万個を保証し、増殖能が高いケースでは、5,000万個以上に至る場合もあります(※個人差と培養状況による)。
2.
培養後の線維芽細胞は、医師の指示により適量に希釈して真皮内に移植します。
平準的な希釈割合は、細胞1,000万につき1ccですので、5,000万個~を約5ccに希釈した上で
顔面全体に移植するのがスタンダードですが、患者様のお悩みやニーズに応じて、医師が、適切な希釈割合や各部位への配分を策定致します。
当院では、1回あたり5cc(細胞数5,000万個以上)の移植が基本で、患者様のお悩みやニーズに応じて各部位へ適量を割り当てます。なお各部位への移植量の目安は下記のとおりです。
診察・カウンセリング /
血液検査
医師が患者様のお悩みの部位についてカウンセリングを行い、治療計画を策定し、
本治療の流れについてご説明します。
治療にご同意頂いた場合、感染症検査(6項目)のための採血を行います。
皮膚採取 / 採血
患者様の耳の後ろから米粒2個位の皮膚片を採取し、
同時に初回治療に必要な分量(100cc程度)の採血を行います。
細胞抽出及び培養
採取した組織と血液は、ただちに当院内のCPC(細胞培養加工室)に移送され、
採取した皮膚片から線維芽細胞を抽出して培養し、治療細胞数10億個以上となるよう
最も若い「第0継代」の細胞を半永久的に品質が劣化しない液体窒素タンク内でストックします。
※培養には3~4週間程度要します。
(約3~4週間後)
基礎治療(初回)/
細胞移植 ①
約10,000倍以上に増殖させた線維芽細胞を、
しわ・たるみ・目の下のクマ・ほうれい線など気になる部位の真皮層に、医師の手技により極細針を用いて移植します。
1回の移植細胞数は5,000万個~1億個がスタンダードです。
(1~3か月後)
基礎治療(2回目)/
細胞移植 ②
移植した線維芽細胞の生着率を高めるため、あまり時間を空けずに1回目の移植と同じ部位に、2回目の移植を施行します。
推奨
アフターフォロー
(定期検診)
移植から1か月後、3か月後、半年後にご来院頂き、医師が治療効果を検証します。
(アフターフォロー後)
追加治療
(メンテナンス)
基礎治療(2回)において移植した細胞は、真皮内で数年間は活動し続けますが、
若さを維持するために、1年~1年半に一度の頻度で、ストック細胞を培養し、
気になる部位に追加移植(メンテナンス)を施行することをお勧めします。
時間 |
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麻酔 | 表面麻酔 |
通院回数 |
(問診+採血、組織採取、移植1回目、移植2回目) その後、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後に検診を行います。 |
腫れ・痛み・内出血 |
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メイク |
当日から可能ですが、なるべく避けたほうが無難です。 |
入浴・洗顔 |
当日の洗顔は可能ですが、1週間程は強く擦らないようにしてください。 |
運動 |
激しい運動は数日間は避けてください。 |
リスク・副作用・ 合併症について |
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