【当院の糖尿病再生医療の実例紹介⑦】血糖値182→119mg/dlに改善!血糖値の上昇を確実に抑えることに成功
監修医
日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会専門医。
2012年より東京女子医科大学病院糖尿病・代謝内科助教など歴任。
2022年1月、青山レナセルクリニック院長に就任。
幹細胞再生治療を通じ、国民病で万病の元である糖尿病の根治に取り組んでいる。
今回は、軽度糖尿病患者が再生医療によって回復の傾向を見せた臨床例を紹介します。
目次
患者様情報
名前:K.C様
性別:男性
年齢:50代
身長:168cm
体重:59kg
BMI:約20.9kg/㎡
飲酒:無
喫煙:無
家族歴:母が糖尿病、父が胃がん
K.C様のリブレセンサー装着データを麻沼院長と土屋理事が徹底分析
来院の経緯/背景
K.C様がご来院されたのは2023年3月末ごろ。
毎年、人間ドックを受診されていましたが、その度に血糖値の数値が上昇しており食事制限や、通勤時のウォーキング等の簡単な運動を実行していたにもかかわらず、全く数値の改善ができない状況が続いていました。
そのためこれまでの治療の継続をしても、らちが明かないと考えられ再生医療による治療を検討するためにインターネットや書籍などにより情報を集めていたところ、当院のモニター募集動画をインターネットで見つけたとのことでした。
通常であれば1回あたり200万円以上の費用がかかるところ、約3回で150万円以下で治療を受けることができると知り、治療を受け始めるまでは不安だったそうですがこれはチャンスと感じられて申し込んでいただきました。
幹細胞2億セル+培養上清20mlを静脈注射(点滴)により投与するK.C様の様子
治療開始後からの経過
2023年1月ごろに、糖尿病の診断をされた患者様です。2019年頃はHbA1c6.0%で、以降はHbA1c6.1~6.8%で推移。ご本人に肥満歴はありませんが、糖尿病家族歴があります。
2023年3月11日に臍側部から脂肪採取及び血液検査を行ったところ、インスリン分泌は概ね保たれており、脂質異常や肝機能異常、合併症も確認されませんでした。
まずは、食後の血糖スパイク(注9)を減らし、TIRの割合を増やすことを目標としました。食事指導としては、GI(注10)の意識、緩やかな炭水化物制限を指導しました。
2回目の診察では、幹細胞2億セル、培養上清20mlの注射を実施。K.C様からは、疲れにくくなったと感想をいただきました。3回目の診察では、幹細胞1億セル、培養上清20mlの注射を実施。同日に行った採血では、HbA1cとGA(注11)の数値に低下が見られました。
(注9)血糖スパイク:食後の血糖値が急上昇と急降下を起こす状態。
(注10)GI:食後血糖値の上昇を示す指標。
(注11)GA: GA(グリコアルブミン)の略。血液中の血清アルブミンに、血液中のブドウ糖が結合したもの。
3回目の診察後は、週3回程度の運動指導、炭水化物量、カーボラスト、タンパク質摂取量に関する食事指導を行いました。そして、4回目の診察では、幹細胞1億セル、培養上清20mlの注射を実施。幹細胞投与後、FGMを2023年6月25日から7月8日まで装着し、7月29日に採血を行ったところ、平均グルコース値は125→119mg/dL、推定HbA1c値は6.3→5.5%、TIRは91→97%に改善が見られました。また、血液検査でも、HBA1cが5.9%→5.5%、GAが14.8 →14.5%と、改善が見られました。
インスリン分泌能の評価は食後であるため困難ではありますが、食後でインスリンの分泌は下がっているため、インスリン抵抗性の改善も示唆されました。
今回、食事療法、運動療法、幹細胞投与、培養上清によりBMIは22.0kg/㎡以下で、腹囲も少なくインスリン抵抗性の存在は否定的でありましたが、血糖改善効果も認められました。
効果
本人の体感的に感じた効果はあまりなかったようですが、リブレや血液検査の数値的な推移で効果は実感していただけました。特に、1回目の投与後と比較して2回目の投与後は、血糖値の上昇を確実に抑えられたと思います。また、運動習慣の変化や、食習慣の変化も改善に寄与していると考えられました。
数値の変化
主な数値の変化
- 血糖値:182→119mg/dl
- リブレ平均グルコース:125→119mg/dl
- リブレ推定A1c:6.3→5.5%
その他の数値の変化
K.C様への今後のアドバイス
今回の再生医療を受けたことで、これまで以上に自分の体と向き合う、良いきっかけになったと思います。
ただ、ご自身の目標(NGSPで5.9%またはJDSで5.5%)を達成できなかったことは気にされていたので、K.C様の目標を達成するために当院も数値改善に努めさせて頂きます。
まとめ
今回は、糖尿病患者様の中でも比較的軽度の患者様の臨床例をご紹介しました。
軽度な糖尿病ということで治療方法が頭打ちになっており、日々の生活習慣の改善を心がけているものの数値改善がみられていない患者様でも、本記事でご紹介したような再生医療や生活習慣の改善による治療を複合的に取り入れることで改善されていく傾向もございます。
数値改善が見られることでより生活習慣を正す努力や、見直す良いきっかけになる患者様も多くいらっしゃいます。また人によって副次的な効果(毛量が増える、睡眠の質の向上など)を実感されることもございます。
今回ご紹介した患者様は皆様比較的若年で発症されており、このように治療方法が頭打ちになっていた状態のまま年齢を重ねると重症化してしまう可能性があったところでのターニングポイントとなった可能性のある臨床例となっております。
今回の例はあくまでも一例であり、治療効果には個人差があることを認識の上、糖尿病へのアプローチの一つとして、再生医療をご検討いただけますと幸いです。
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2023年10月26日現在
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