糖尿病を知る!よくある初期症状の例から改善するための生活習慣の改善方法
監修医
日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会専門医。
2012年より東京女子医科大学病院糖尿病・代謝内科助教など歴任。
2022年1月、青山レナセルクリニック院長に就任。
幹細胞再生治療を通じ、国民病で万病の元である糖尿病の根治に取り組んでいる。
糖尿病は、現代社会で増加している生活習慣病の一つとして知られています。
しかし多くの人々が糖尿病の初期症状を見逃してしまい、病状が進行してからの診断となるケースが少なくありません。
初期症状を早期にキャッチすることで、糖尿病の進行を遅らせる、または予防することが可能です。
この記事では、「糖尿病 初期症状」に関する情報を詳しく解説し、健康な日常を送るための手助けをします。
糖尿病のリスクを低減させるための知識とともに、安心して生活を楽しむための第一歩を踏み出しましょう。
目次
5つのサイン!糖尿病の初期症状を見逃さないために
糖尿病は、早期に発見し治療を開始することで、その進行を遅らせることが可能です。
しかし、初期症状は非常にわかりづらいため、多くの人々が見逃してしまいます。
ここでは、糖尿病の初期症状の識別方法と、その早期発見の重要性について詳しく解説します。
初期症状とは?糖尿病の早期発見の重要性
糖尿病の初期症状は、多くの場合、特定の症状が出る前の「前糖尿病」の段階で現れます。
この段階では、血糖値は正常範囲の上限に近いか、わずかに超えている状態です。
早期発見と適切な治療により、糖尿病の進行を遅らせることができ、合併症のリスクを大幅に減少させることが可能です。
そのため、自分の体の変化に敏感であること、そして定期的な健康診断を受けることが非常に重要です。
糖尿病の代表的な5つのサイン
- 多尿: 一日の尿量が増加し、夜間に何度もトイレに行くようになる。
- 多飲: 常にのどが渇く感じがし、水分を多く摂取するようになる。
- 多食: 食事の量が増えても、体重が減少する。
- 疲労感: 通常の活動で疲れやすくなる。
- 視力の低下: 焦点が合わせにくくなる、または視力が突然変わる。
これらの症状が現れた場合、糖尿病の可能性が考えられます。
ただし、これらの症状が出ているからといって必ずしも糖尿病であるとは限りません。専門家の診断を受けることが必要です。
早期発見を助ける定期的な健康診断
糖尿病のリスクを持つ人々、特に家族歴がある人や肥満の人は、定期的な健康診断を受けることが推奨されます。
健康診断では、血糖値の測定や尿検査を行い、糖尿病のリスクを評価します。
早期発見のためには、年に1回以上の健康診断を受けることが望ましいです。
糖尿病患者が実践する炭水化物の賢い選び方
糖尿病患者にとって、食事の選び方は非常に重要です。
特に炭水化物は、血糖値の上昇に直接関与するため、その摂取量や種類に注意を払う必要があります。
糖尿病患者が炭水化物を賢く選ぶためのポイントや、健康的な炭水化物料理のレシピを紹介します。
炭水化物の役割と糖尿病への影響
炭水化物は、私たちの主要なエネルギー源として働く栄養素です。
摂取した炭水化物は体内でグルコース(糖)に分解され、血糖値の上昇を引き起こします。
糖尿病患者は、インスリンの作用が不十分または不適切であるため、血糖値の管理が難しくなります。そのため、炭水化物の種類や量を適切に選ぶことが、血糖値のコントロールに役立ちます。
糖尿病患者におすすめの炭水化物の種類
- 全粒穀物: 白米や白パンよりも血糖値の上昇が緩やかな玄米や全粒粉のパンを選ぶ。
- 低GI食品: GI(グリセミック指数)が低い食品は、血糖値の上昇が緩やかです。例えば、キヌアやレンズ豆など。
- 食物繊維を多く含む食品: 野菜や果物、豆類などの食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにします。
レシピ提案:糖尿病患者向けの健康的な炭水化物料理
- 玄米と野菜の炒め物: 玄米を主食とし、色とりどりの野菜をたっぷりと使用。醤油やみりんで味付けをし、栄養バランスの良い一品に。
- キヌアサラダ: キヌアを茹でて、トマトやきゅうり、アボカドと混ぜ合わせ、オリーブオイルとレモン汁でドレッシングを作る。
- 大豆と野菜のスープ: 大豆を主成分とし、人参やセロリ、玉ねぎを加えて煮込む。シンプルながら、食物繊維とタンパク質が豊富な一品。
これらのレシピは、糖尿病患者だけでなく、健康的な食生活を目指すすべての人々におすすめです。
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日常の中で気をつけるべき、糖尿病リスクを上げる行動
糖尿病のリスクは、遺伝や年齢だけでなく、日常の生活習慣にも大きく影響されます。
食事の選び方や生活習慣が、糖尿病の発症や進行に関与することが多くの研究で示されています。糖尿病リスクを上げる可能性のある日常の行動や習慣について詳しく解説します。
食事の選び方と糖尿病リスク
食事の選び方は、糖尿病のリスクを大きく左右します。特に、以下のような食事の選び方は避けるべきです。
高糖質・高カロリーの食品の過剰摂取: ケーキやドーナツ、炭酸飲料などの高糖質・高カロリー食品を頻繁に摂取することは、血糖値の急激な上昇を引き起こし、糖尿病のリスクを高めます。
食物繊維の摂取不足: 野菜や全粒穀物などの食物繊維を摂取することで、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
食事のバランスの偏り: タンパク質、脂質、炭水化物のバランスが偏ると、体の代謝が乱れ、糖尿病のリスクが上昇します。
ストレスや睡眠不足が糖尿病リスクに与える影響
ストレスや睡眠不足は、ホルモンのバランスを乱し、インスリンの働きを低下させる可能性があります。特に、長期的なストレスや慢性的な睡眠不足は、糖尿病のリスクを高める要因となります。リラックスする時間を持つ、十分な睡眠をとるなど、日常生活の中でストレスや睡眠不足を解消する方法を取り入れることが重要です。
体重管理と糖尿病の関連性
肥満は糖尿病の最大のリスクファクターの一つです。体重が増加すると、インスリンの効果が低下し、血糖値が上昇しやすくなります。適切な体重管理を行うことで、糖尿病のリスクを大幅に減少させることができます。定期的な運動やバランスの良い食事を心がけることで、健康的な体重を維持することが推奨されます。
糖尿病リスクを下げる!夜間の生活習慣のポイント
夜間の生活習慣も、糖尿病のリスクに影響を与えることが知られています。夜の食事の内容や量、睡眠の質、夜間の運動習慣など、日常の中で気をつけるべきポイントを解説します。
夜の食事と糖尿病リスク
夜の食事は、翌日の血糖値のコントロールに影響を与えることが知られています。特に、以下のポイントに注意することが推奨されます。
食事の量を適切に: 夜の食事は、1日の中で最も少ない量にすることが望ましい。過度な食事は、血糖値の急激な上昇や夜間の消化不良を引き起こす可能性があります。
高GI食品の摂取を控える: 夜の食事で高GI食品を摂取すると、翌朝の血糖値が上昇しやすくなります。
タンパク質や健康的な脂質をバランスよく摂取: タンパク質や健康的な脂質は、血糖値の安定に役立ちます。
睡眠の質を上げるためのヒント
良質な睡眠は、体の代謝やホルモンのバランスを整えるために不可欠です。以下のヒントを参考に、睡眠の質を向上させることができます。
定期的な生活リズムを保つ: 毎日同じ時間に起床・就寝することで、体内時計を整えることができます。
寝る前のカフェイン摂取を避ける: コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は、寝つきを悪くする可能性があります。
寝室の環境を整える: 暗く、静かで、適切な温度の寝室は、深い睡眠を促進します。
夜間の運動習慣と糖尿病予防
適度な夜間の運動は、血糖値のコントロールやインスリンの感受性の向上に役立ちます。ただし、激しい運動は避け、軽いストレッチや散歩などの軽度な運動を取り入れることがおすすめです。運動後は、十分な休息をとることで、体の回復を促進させることができます。
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糖尿病の初期症状まとめ
いかがでしたでしょうか?
この症状は糖尿病の症状?と悩まれる方に向け初期症状について解説してきました。
病院に行くのは少しハードルが高い….という気持ち、とても分かります。糖尿病かどうかは血糖値、ヘモグロビンA1cという検査項目を見ればすぐに判断でき、自分で色々考えるよりも一度専門家に相談し、検査を行いすっきりさせるのも一つの手かもしれません。
まずはお気軽にご相談ください。糖尿病であったとしても軽症であればいきなり薬を出すのではなく、食事療法や運動療法、ダイエットなどの生活習慣の改善で治療をしていくことができることもあります。
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