
C.M様は、1998年発病の2型糖尿病患者で、本国ではインスリン注射及びSGLT2阻害薬、メトホルミンで加療されていましたが、直近の半年間でHbA1cが7.3%から8%前後まで悪化。合併症の網膜症も発病しており、予後を懸念して幹細胞治療を決意されました。
在日の知人に依頼して糖尿病再生医療に定評のある日本のクリニックを探索した結果、院長が糖尿病専門医で料金的に割安感がある当院を選定された経緯です。
初診時のHbA1cが8.0%、中性脂肪 361 mg/dLで、インスリン抵抗性の強い代謝異常が推認されます。また、動脈硬化指標であるbaPWVも、右:1888/左:2094と高値でした。
ただし、肥満係数のBMI 23.0、LDLコレステロール 49 mg/dLと低めで、典型的な高度肥満型ではありません。この患者様のように、肥満型ではないのに動脈硬化症と糖尿病が進行するのは中国人患者様特有の類型の一つです。
2025年12月5日に腹部から脂肪組織を採取し、ただちに院内併設のCPCで培養を開始。
以降、2026年1月30日、3月6日、4月17日、6月5日の4回にわたり、それぞれ幹細胞1億2,000~1億3,000万個と当院オリジナルの培養上清エクソソーム15mlを投与し、その間、本国でエクソソームの点鼻を継続するよう指導しました。
なお、この患者様は網膜症による眼底出血のため、本国の主治医から1回の投与量を1億個程度にするよう指導されていました。


初診時2025年12月5日の検査ではHbA1cは8.0%でしたが、2回目の幹細胞治療後(3回目の治療のための来院時)に6.4%まで改善し、3回目の治療終了後(4回目の治療のための来院時)も同水準を維持しています。
また、動脈硬化指標であるbaPWVが、右:1888/左:2094から、右:1626/左:1773 と顕著に改善した点が注目されます。
この理由は、幹細胞及び培養上清エクソソームによる代謝環境の改善を通じた血糖改善、中性脂肪改善、炎症抑制の複合効果による可能性が高いと考えています。