【当院の糖尿病再生医療の実例紹介②】総合病院理事長も驚嘆した、糖尿病由来腎症の劇的改善例など
監修医
日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会専門医。
2012年より東京女子医科大学病院糖尿病・代謝内科助教など歴任。
2022年1月、青山レナセルクリニック院長に就任。
幹細胞再生治療を通じ、国民病で万病の元である糖尿病の根治に取り組んでいる。
今回は、自己免疫性疾患の治療の副作用により糖尿病が発症した患者様及び、糖尿病由来による合併症を併発してしまった患者様に対する当院の再生医療の臨床例を紹介します。
目次
幹細胞治療+幹細胞培養上清治療によりHbA1cが8.5%から 6.7%に改善
1人目の患者様情報
名前:M.S様
性別:男性
年齢:50代
身長:175cm
体重:69kg
来院の経緯/背景
M.S様は昨年(2022年)グロース市場で株式公開を果たした実業家であり、世間一般的には大成功者です。
ですがM.S様は医師から高血糖を指摘され自己免疫性膵炎、自己免疫性肝炎、IgG4関連硬化性胆管炎の診断をされており、ステロイド(PSL5mg)で加療されている糖尿病患者で、健康面の不安を常に持たれていました。
実は当院来院前に、知人の紹介により当院と同様に再生医療を提供するクリニックに通われていました。ですが、そのクリニックは「第二種再生医療等提供計画番号(注1)」の取得をしていないため幹細胞治療(注2)を受けることはできず、幹細胞培養上清(注3)(以下、培養上清と表記)による治療のみでした。またそのクリニックは培養上清の単価が高額な割に一回あたりの投与量が少なかったため、ほとんど効果を感じることはできなかったそうです。
その為、再度、再生医療について隈無く調べ、糖尿病をはじめとする健康面の不安を解決するためにはやはり幹細胞治療しかないという結論に至り、様々なクリニックを調べ直した結果、当院青山レナセルクリニックに来院いただくこととなりました。
今回当院を選んでいただいた大きな要因としては、
- 再生医療総合クリニックとして、糖尿病再生医療に力を入れていること
- 「第二種再生医療等提供計画番号」を取得しており、幹細胞治療を受けられること
- オリジナルの日本人乳歯歯髄由来幹細胞培養上清治療(注4)に定評があること
上場企業の代表取締役社長として情報感度が高く、健康に対する意識の高いM.S様ご自身で、様々な再生医療クリニックを細かく調査した中で、青山レナセルクリニックであれば安心して糖尿病再生医療を受けられると感じていただきました。
(注1)第二種再生医療等提供計画番号:再生医療等を実施しようとする医療機関の管理者は、あらかじめ再生医療等技術の区分ごとに再生医療等提供計画を作成し、厚生労働大臣(又は地方厚生局長)に提出することが義務付けられている。 患者自身の細胞を採取、培養して行う再生医療が第二種にあたる。
(注2)幹細胞治療:幹細胞をご自身の細胞から取り出し、培養・増殖し体内へ戻すことで、組織の再生・各種疾患の治療を行う治療法。
(注3)幹細胞培養上清:幹細胞を培養する際に分泌される多種多様な成長因子(サイトカイン)や情報伝達物質(エクソソーム)、抗炎症性因子など300種類を超える生理活性物質を含む「幹細胞培養上清液」を活用する治療のこと。
(注4)乳歯歯髄由来幹細胞培養上清治療:歯髄細胞とは、歯の中心部にある歯の神経のことであり、良質な神経系幹細胞や骨髄系幹細胞が多く含まれている。中枢神経系の再生に効果が期待でき、特に脳梗塞、アルツハイマー病、パーキンソン病、脊髄疾患、末梢神経障害、脳変性疾患、ALS、糖尿病などで有効性が報告されている。
治療開始後からの経過
2023年4月時点では、インスリン4回法、SGLT2阻害薬、BGで加療されていたもののHbA1c(注5)8.5%でした。
同年6月に当院にて自己脂肪由来幹細胞(注6)2億セルの初回投与、7月後半に二回目の投与2億セルの投与を行い、その後も1〜2週間に一度、他家歯髄由来培養上清20mlの点滴投与を継続したところ、同年9月の検査ではHbA1c 6.7%まで改善が見られました。
培養上清は点滴療法の他、慢性上咽頭炎を考慮し点鼻療法(注7)(以下、点鼻と表記)とネブライザー(注8)での投与を行いました。
治療効果の考察
他院での培養上清では効果が感じることのできなかったM.S様でしたが、当院で培養上清の投与量を増やし、さらに幹細胞治療も併用して行った結果、治療開始後はデータ上のみならず、健康状態も良くなったと体感されており、これまで満足に行うことができていなかったエクササイズにも励むことができていると、大変満足されています。
現在は1週間に1回点滴及び点鼻による培養上清治療を継続されており、幹細胞治療についても今後も継続していく意向です。
(注5)HbA1c:赤血球内のヘモグロビンと血糖とが結びついた「糖化ヘモグロビン」が、血液中にどの程度存在しているのかの割合を示す指標。過去1~2ヶ月の数値が反映される。
(注6)自己脂肪由来幹細胞:人間の脂肪の中にあり、間葉系幹細胞に属する幹細胞。 多分化能、自己複製能、免疫調整の機能をもつ細胞。
(注7)点鼻療法:専用のシリンジで培養上清を吸引し、鼻腔内に注入する治療法。医師のカウンセリング後、患者様ご自身によりご自宅でも手軽に投与が可能。
(注8)ネブライザー:吸入器。吸入薬を霧状にし、直接気管支に届けるための器具。
数値の変化
HbA1cの推移
治療内容
幹細胞培養上清の点鼻を継続したことで尿中アルブミン/クレアチニン比が大幅改善、慢性腎症を克服
2人目の患者様情報
名前:山上 松義様
性別:男性
年齢:90代
身長:150cm
体重:50kg
疾患:慢性腎臓病(糖尿病性腎症)・慢性上咽頭炎
※以前、心不全の発作あり
画像引用(https://www.townnews.co.jp/0403/2014/12/19/264909.html)
来院の経緯/背景
山上様は病床458床を有する総合病院である相模原病院(https://sagamihara.hosp.go.jp/)の名誉理事長であり、ご自身が医師、病院の経営者の患者様です。
株式会社第二海援隊社長 浅井隆先生の著書「あなたが知らない恐るべき再生医療(注9)」(当院が全体監修・一部執筆)を読んで、再生医療について糖尿病治療の活路を見出そうと興味を持たれたことがきっかけで当院へ来院いただきました。
当院の再生医療計画においては患者様の安全を第一に考え、90歳以上の患者様への幹細胞治療を適用外としているため、山上様には培養上清による治療をご提案しました。
また山上様の場合、歩行障害があり定期的な通院が難しいため、医師のカウンセリング後、患者様ご自身によりご自宅でも手軽に投与が可能な点鼻による治療を勧めさせていただきました。
糖尿病の合併症である慢性腎不全、慢性心不全の既往がある患者様で、1年半近く培養上清による点鼻治療を継続したところ、劇的な改善が見られましたので今回ご紹介します。
(注9)あなたが知らない恐るべき再生医療:今、世界中の注目を集めている「幹細胞・培養上清医療」を取り上げ、その難しい実体をわかりやすく伝え、紹介した書。https://amzn.asia/d/jiksQuI
治療開始後からの経過
糖尿病、高血圧、慢性腎不全(G3A3)、慢性心不全の既往があり、インスリン4回法、SGLT2阻害薬で加療されています。
2022年8月より当院の培養上清の在宅点鼻治療を開始しました。(現在も月間30本ペースで継続使用中です。)
2022年10月に山上様から頂いたご通知書(幹細胞培養上清液 点鼻60ml使用後)
表引用:糖尿病性腎症病期分類(改訂)とCKD重症度分類との関係 https://jsn.or.jp/academicinfo/ckd/dm_nephro.pdf
点鼻ボトル合計60mlを使用後の2022年9月に腎臓の炎症指標であるアルブミン/クレアチニン比率値が337.5mg(分類「A3」)から16.3mg(分類「A1」)と劇的に下落し、慢性上咽頭炎による朝洗顔時の膿性後鼻漏が完治に至ったとご報告をいただきました。
2022年11月に山上様から頂いたご通知書(慢性心不全BNPについて)
治療を開始して以降、良好なアルブミン/クレアチニン比率値を維持しており、心不全リスクの指標BNP値も低下しています。また血糖管理についてはHbA1c 6%前半で推移しており、インスリン量の減量(−8単位程度)にも繋がりました。
2023年2月に山上様から頂いたご通知書(幹細胞培養上清液 点鼻180ml使用後)
身体的な体感効果としても、脊柱管狭窄症のため、腰痛、歩行障害、左下肢の軽度運動障害を持たれているにも関わらず、長期1本杖歩行に際して疲労感が減少している感覚もあるという報告もいただいています。
2023年5月に山上様から頂いたご通知書(幹細胞培養上清液 点鼻300ml使用後)
2023年5月12日のご通知書では、アルブミン/クレアチニン比率値が10.5mg/g・Crまで低下しており過去最良の数値が記録されました。
2023年8月に山上様から頂いたご通知書(幹細胞培養上清液 点鼻350ml使用後)
2022年8月17日から培養上清による点鼻1日1回(1〜3cc)を開始し現在に至りますが、アルブミン/クレアチニン比率値は分類「A3」の状態から分類「A2」を飛びこえて分類「A1」に改善して現在も継続している状態に、医師である山上様ご自身も培養上清の驚異的な改善力に大変驚かれておりました。
数値の変化
まとめ
今回は、糖尿病由来による合併症を併発してしまった患者様(山上様)、自己免疫性疾患の治療の副作用により糖尿病が発症した患者様(M.S様)の臨床例をご紹介しました。
M.S様の場合は自己免疫性膵炎、自己免疫性肝炎への薬による影響で糖尿病になってしまった例でした。ですが脂肪由来の幹細胞には抗炎症作用や免疫調節作用があり、M.S様のような自己免疫性の病気がある患者様には効果が出やすいのではないかと考えられています。
実際にM.S様は治療開始から約5か月でHbA1cが2%近く改善を認めました。
山上様の場合は、糖尿病から合併症である慢性腎不全、慢性心不全を発症した例でした。これまでの糖尿病の治療に加えて今回当院で幹細胞培養上清の点鼻治療を実施したことにより、腎臓の重症度分類の指標であるアルブミン/クレアチニン比率値は337.5mg/g・Crから10.5mg/g・Crまで低下しました。またその結果インスリン量の減量にも繋がりました。
今回の例はあくまでも一例であり、治療効果には個人差があることを認識の上、糖尿病へのアプローチの一つとして、再生医療をご検討いただけますと幸いです。
参考記事はこちら
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