【当院の糖尿病再生医療の実例紹介⑦】 幹細胞治療効果で血糖値182→119mg/dlに改善!
監修医
幹細胞再生治療を通じ、国民病で万病の元である糖尿病の根治に取り組んでいる。
■職歴:
西暦2012年1月〜:東京女子医科大学病院初期研修医
西暦2015年4月〜:医療法人貞心会 西山堂慶和病院勤務
西暦2019年4月〜:海老名総合病院 糖尿病センター勤務
西暦2020年4月~:東京女子医科大学病院糖尿病・代謝内科 助教
西暦2022年1月〜現在:一般社団法人輝実会 青山レナセルクリニック院長
■所属学会等
日本内科学会
日本糖尿病学会
日本再生医療学会
糖尿病眼学会
日本内科学会認定内科医(認定番号107827)
日本糖尿病学会専門医(認定番号7237)
目次
<初期糖尿病患者>エクソソーム治療の併用で血糖スパイクの抑制に成功
今回は、軽度糖尿病患者が再生医療によって回復の傾向を見せた臨床例を紹介します。
患者様情報
名前:K.C様
性別:男性
年齢:50代
身長:168cm
体重:59kg
BMI:約20.9kg/㎡
飲酒:無
喫煙:無
家族歴:母が糖尿病、父が胃がん
K.C様のリブレセンサー装着データを麻沼院長と土屋理事が徹底分析
来院の経緯/背景
K.C様がご来院されたのは2023年3月末ごろ。
毎年、人間ドックを受診されていましたが、その度に血糖値の数値が上昇しており食事制限や、通勤時のウォーキング等の簡単な運動を実行していたにもかかわらず、全く数値の改善ができない状況が続いていました。
そのためこれまでの治療の継続をしても、らちが明かないと考えられ再生医療による治療を検討するためにインターネットや書籍などにより情報を集めていたところ、当院のモニター募集動画をインターネットで見つけたとのことでした。
通常であれば1回あたり200万円以上の費用がかかるところ、約3回で150万円以下で治療を受けることができると知り、治療を受け始めるまでは不安だったそうですがこれはチャンスと感じられて申し込んでいただきました。
幹細胞2億セル+培養上清20mlを静脈注射(点滴)により投与するK.C様の様子
糖尿病再生医療の治療開始後からの経過
2023年1月ごろに、糖尿病の診断をされた患者様です。2019年頃はHbA1c6.0%で、以降はHbA1c6.1~6.8%で推移。ご本人に肥満歴はありませんが、糖尿病家族歴があります。
2023年3月11日に臍側部から脂肪採取及び血液検査を行ったところ、インスリン分泌は概ね保たれており、脂質異常や肝機能異常、合併症も確認されませんでした。
まずは、食後の血糖スパイク(注9)を減らし、TIRの割合を増やすことを目標としました。食事指導としては、GI(注10)の意識、緩やかな炭水化物制限を指導しました。
2回目の診察では、幹細胞2億セル、培養上清20mlの注射を実施。K.C様からは、疲れにくくなったと感想をいただきました。3回目の診察では、幹細胞1億セル、培養上清20mlの注射を実施。同日に行った採血では、HbA1cとGA(注11)の数値に低下が見られました。
(注9)血糖スパイク:食後の血糖値が急上昇と急降下を起こす状態。
(注10)GI:食後血糖値の上昇を示す指標。
(注11)GA: GA(グリコアルブミン)の略。血液中の血清アルブミンに、血液中のブドウ糖が結合したもの。
3回目の診察後は、週3回程度の運動指導、炭水化物量、カーボラスト、タンパク質摂取量に関する食事指導を行いました。そして、4回目の診察では、幹細胞1億セル、培養上清20mlの注射を実施。幹細胞投与後、FGMを2023年6月25日から7月8日まで装着し、7月29日に採血を行ったところ、平均グルコース値は125→119mg/dL、推定HbA1c値は6.3→5.5%、TIRは91→97%に改善が見られました。また、血液検査でも、HBA1cが5.9%→5.5%、GAが14.8 →14.5%と、改善が見られました。
インスリン分泌能の評価は食後であるため困難ではありますが、食後でインスリンの分泌は下がっているため、インスリン抵抗性の改善も示唆されました。
今回、食事療法、運動療法、幹細胞投与、培養上清によりBMIは22.0kg/㎡以下で、腹囲も少なくインスリン抵抗性の存在は否定的でありましたが、血糖改善効果も認められました。
効果
本人の体感的に感じた効果はあまりなかったようですが、リブレや血液検査の数値的な推移で効果は実感していただけました。特に、1回目の投与後と比較して2回目の投与後は、血糖値の上昇を確実に抑えられたと思います。また、運動習慣の変化や、食習慣の変化も改善に寄与していると考えられました。
数値の変化
主な数値の変化
- 血糖値:182→119mg/dl
- リブレ平均グルコース:125→119mg/dl
- リブレ推定A1c:6.3→5.5%
その他の数値の変化
K.C様への今後のアドバイス
今回の再生医療を受けたことで、これまで以上に自分の体と向き合う、良いきっかけになったと思います。
ただ、ご自身の目標(NGSPで5.9%またはJDSで5.5%)を達成できなかったことは気にされていたので、K.C様の目標を達成するために当院も数値改善に努めさせて頂きます。
まとめ
今回は、糖尿病患者様の中でも比較的軽度の患者様の臨床例をご紹介しました。
軽度な糖尿病ということで治療方法が頭打ちになっており、日々の生活習慣の改善を心がけているものの数値改善がみられていない患者様でも、本記事でご紹介したような再生医療や生活習慣の改善による治療を複合的に取り入れることで改善されていく傾向もございます。
数値改善が見られることでより生活習慣を正す努力や、見直す良いきっかけになる患者様も多くいらっしゃいます。また人によって副次的な効果(毛量が増える、睡眠の質の向上など)を実感されることもございます。
今回ご紹介した患者様は皆様比較的若年で発症されており、このように治療方法が頭打ちになっていた状態のまま年齢を重ねると重症化してしまう可能性があったところでのターニングポイントとなった可能性のある臨床例となっております。
今回の例はあくまでも一例であり、治療効果には個人差があることを認識の上、糖尿病へのアプローチの一つとして、再生医療をご検討いただけますと幸いです。
関連動画
当院の糖尿病再生医療臨床例part.1
当院の糖尿病再生医療臨床例part.2
「重度肥満症患者に対する糖尿病再生医療」
幹細胞治療と培養上清エクソソームを併用
~当院の糖尿病再生医療~
当院では、薬剤をはじめとする対処療法に頼らず再生医療の力で糖尿病の根治を目指すことを目標に掲げ、他院に先駆けて本格的に糖尿病再生医療に取り組んでいます。
幹細胞治療と当院オリジナルの乳歯歯髄由来幹細胞培養上清エクソソームとの併用で糖尿病治療において最高の治療パフォーマンスを追求しています。当院では、日本人の生え変わりの乳歯から歯髄幹細胞を培養し、ヒト・異種動物由来成分を一切含まない最先端の完全無血清培地(AOF培地)のみを使用したオリジナルの培養上清エクソソームを製造し患者様に提供しています。
数百種種類の良質なサイトカインやエクソソームを豊富に含む当院オリジナル「ARC培養上清エクソソーム」の幹細胞治療との併用により、体内に投与されたご自身の幹細胞を最大限に活性化し分化能を高める効果が期待できます。
また、多くの糖尿病患者様に向き合う中で、ほぼ全員が、末梢血管障害によりEDを併発している事実に直面したため、日本で初めて陰茎海綿体への幹細胞の局所注射治療の提供に踏み切りました。
糖尿病とEDの根治を同時に目指すこの治療は、多くの悩める男性患者様から支持され、着実に成果を挙げています。
なお、当院の糖尿病再生医療は、他院と異なり年齢の上限はありませんので、多数の80代以上の高齢患者様も安全に治療を受けられています。高齢の患者様もご安心下さい。
【参考記事】
多様な糖尿病患者様の当院における再生医療の実例
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