幹細胞治療で悲願のHbA1c 5%台を達成!

糖尿病再生医療とエクソソーム治療効果でインスリンからの離脱も射程距離

患者様情報

  • 名前:H.S様
  • 年齢:50代後半
  • 身長:176cm
  • 体重:64kg

 

来院の経緯/背景

H.S様は、2016年の健康診断で糖尿病と診断されて以降、HbA1c 7~8%前後で推移していましたが、自覚症状が無いため通院せず放置していたところ、2023年の検診で10.8%まで悪化したため受診を指示されました。

治療開始後は、インスリン1日10単位をはじめとする薬剤治療を続け、HbA1cは6.5%前後とボーダー水準近くまで改善したものの、どうしても6.0%を切ることができず既存の薬剤治療の限界を感じていました。

また、2019年に脳梗塞に罹患したこともあり、まだ50代と若いため、健康長寿を目標に、この機会に糖尿病の根治と脳梗塞リスクを回避する目的で、当院の糖尿病再生医療モニターにお申込みされました。

ちなみに、ご自身の目標値はHbA1c 5.5%です。

 

糖尿病再生医療の治療開始後からの経過

2024年4月2日の初診時の当院における検査ではHbA1cは6.1%でした。

初診時に生活習慣や処方薬についてじっくりカウンセリングを行い、ご本人の意向も踏まえて毎回1億ずつ4回、合計4億セルの幹細胞治療計画を立てました。

この日に脂肪採取を行い、約5週間後の5月7日に初回の幹細胞1億セルと当院オリジナルの培養上清エクソソーム15mlを点滴により投与しました。

以後、6月14日、8月10日、9月14日に、それぞれ幹細胞1億セル及び培養上清エクソソーム15㎖を点滴により投与しました。

なお、当院では、「リブレセンサー」という、24時間リアルタイムで血糖値を測定する使い捨てのセンサーを患者さんの上腕に装着して頂き、私が遠隔でモニタリングするのですが、この患者さんの場合、食後の高血糖傾向が認められたため、食事・運動などの指導を行いました。

合計4回、4億セルの幹細胞治療が終了した約1ヵ月半後の2024年10月12日の検査では、ご本人が設定したHbA1cの目標値である5.5%とほぼ同水準である5.6%まで改善しました。

 

糖尿病再生医療の効果の考察

この患者様は、インスリンを中心とする既存の薬剤治療の効果でボーダー付近まで血糖値を抑え込んでいましたが患者様の希望するHbA1c 5.5%という完全な正常値まで改善することは困難で足踏み状態でした。

親族にも糖尿病歴があり、ご本人も数年前に脳梗塞を発病したことから、将来を見据えて再生治療による根本的な体質改善を目指し、目標を達成された事例です。

50代後半という年齢的にも再生医療でリセットするには良いタイミングだったと考えます。

なお、最近のリブレセンサーによる観察の結果、「ソモジー効果」と呼ばれる、就寝前のインスリン投与で血糖値を下げた後の朝方の血糖値が急上昇する傾向が見られ、インスリンがむしろ負の作用をしている事実が確認されました。

従って、HbA1cがほぼ目標水準に到達したのだから、インスリン投与量の大幅な減量を地元の主治医に相談するようアドバイスしました。

ちなみに、この患者様は、幹細胞治療をもう1クール継続されるご意向です。

【解説動画】当院の糖尿病再生医療臨床例part.2

当院の糖尿病再生医療 臨床例紹介Part.2幹細胞治療でHbA1cが正常値まで低下!

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