2024年4月10日、東京工業大学沖野研究室との共同研究の一環として「Renacell Hyper Plasma™ SPARK」のプラズマ生成量を実測しました。その結果、本機は1.8ミリ立方メートルの活性種を生成していました。
プラズマが生成する活性種は染料の色成分を分解して脱色する性質があります。脱色の程度を分光光度計で測定することで活性種生成量を測定しました。分光光度計は、島津製作所製UV-1800を使用しました。
さらに本実験では、海外医療器のスキンケア装置(BT機)と比較しました。BT機は美容クリニック等で広く使用されている機器です。
この実験の結果、インディゴ溶液の脱色反応による測定では、当院のRenacell Hyper Plasma SPARKは5分間で約0.12ppm、一般的な海外製スキンケア装置で約0.04ppmの活性種の検出が確認されました。
海外製装置は、人間の肌と装置の間の約1~2㎜の隙間に存在する微量の大気をガス原料としてプラズマを産生するのに対し、Renacell Hyper Plasma SPARKの場合には装置の内部で1分間に2ℓ以上のガス原料を用いてプラズマを産生し続ける仕組みとなっているため、実験で得た数値を5分間に産生されるプラズマの流量に換算すると、Renacell Hyper Plasmaは、既存の海外製スキンケア装置と比較して約150,000倍の活性種を生成していることが分かりました。
引き続き、Renacell Hyper Plasma TMの性能を定量化するとともに、幹細胞や幹細胞培養上清との相互作用を求めていきます。
2024年4月10日(文責:青山レナセルクリニック 医工連携推進室長 金子昌彦 Ph.D.)